伊達宗弘『伊達八百年 歴史絵巻』
伊達宗弘『伊達八百年 歴史絵巻』

●価格(税抜)¥2,000
●単行本274p(2007/12/20)
●新人物往来社
●ISBN978-404-03512-7


 明治維新以降の激動の時代、主従一体となった北の大地の開拓史は、仙台藩の有終の美を飾るに相応しく、また伊達家八百年の歴史に光彩を放っています。
 ときをこえて、本書が現代に生き、未来を担う多くの人たちに読まれ、何かをお感じいただければ、これに過ぎる喜びはありません。

目 次

1.主従一体で挑んだ
  有珠の大地(亘理伊達家)

 ・可能性を秘めた北の大地・北海道
 ・戊辰戦争と平和への道しるべ
 ・亘理伊達家主従の開拓への挑戦
 ・伊達邦成の期待と不安の現地調査
 ・不撓不屈の新天地への決意表明
 ・主従一体の移住と開拓
 ・紀行文にみる北国への旅立ち
 ・有珠の大地を拓く
 ・邦成みずから欧米式農業を実験す
 ・血と汗で得た栄光
 ・邦成の心を育んだ岩出山時代
 ・晩年の邦成

2.開拓に夢みた仙台藩の侍たち
 ・映画「大地の侍」の舞台となった
  岩出山と当別町
 ・自費移住組と官費移住組
  (白石と登別町・札幌市)
 ・角田の運命を担った泉麟太郎の世界
  (角田と栗山町)
 ・邦成に運命を託した悲劇の柴田家家中
 ・挫折した仙台藩士の開拓計画
 ・全員帰農させた登米伊達家の決断
 ・会津藩士の降伏流罪と余市リンゴ
 ・庚午事変と稲田家主従の静内開拓

3.仙台藩最後のお姫さまの決意
 ・貞操院保子の悲しい前半生
 ・最後の藩主である兄との永訣
 ・決意を秘め海を渡る
 ・開拓を陰から支える保子の心意気
 ・旧家臣たちの心の支え

4.開拓の母・保子錦を飾る
  (保子の旅日記)

 ・故郷へ向けての旅立ち
 ・杜の都仙台での日々
 ・黎明期の東京へ
 ・故郷へ刻んだ想い出
 ・心の転折を得る

あとがき
 ・有珠の大地に必ず良い風が吹いてくる
 ・亘理伊達家の旧家中の皆さまに対する
  感謝の気持ち