トップページへ仙台藩最後のお姫さまみちのくの文学風土
みちのくの和歌、遥かなりみちのくの指導者、凛たり武将歌人、伊達政宗
 
2005年6月17日


 
  
  わが君は千代に八千代にさゞれ石の
     巌となりて苔のむすまで 古今和歌集・賀歌 詠人しらず
 春爛漫の季節を迎えました。雪解け水が大地を潤し、生きとし生けるものに新たな命の息吹を与え森羅万象躍動する季節です。
 四月、新しい登米市が誕生しました。たくさんの積み残した課題と膨大な借財を抱えての、新しい町づくりのスタートです。
 面積も人口規模も比較にならないほど大きくなりました。新しい市には従来の公共事業優先の発想ではなく、次代の人たちに水清く緑美しい、誇りを持って語れるふるさとを残すことを最大のテーマに市政に取り組んで欲しいと思います。教育、文化を大切にし、ここに生きるすべての動・植物が安心して生活できるそんな環境を造り上げてくれることを強く望んでいます。
 市民の一人でもある私たちも心機一転、前向きに積極的に大切な役割を果たしていこうではありませんか。私たち一人一人が新しい町づくりの主役です。次代の人たちには負担を残さないように、今あるものを出来るだけ大切に活用しながら、負の遺産を少しでも解消していきたいものです。
 目先の利益や打算にとらわれず次代を引き継ぐ人達のために、いかに魅力あふれる市にするか皆で知恵を出し合わねばなりません。誇りと自信を持って語れる心の原風景としてのふるさと新しい市を、皆が力を合わせて築き上げていこうではありませんか。
 市民の精神的な統合のシンボルとしての祝祭劇場の果たす役割は、ますます大きくなってきました。