トップページへ仙台藩最後のお姫さまみちのくの文学風土
みちのくの和歌、遥かなりみちのくの指導者、凛たり武将歌人、伊達政宗
 
わたしの歳時記ーその1
2006年12月11日


 
  
 思い立つて9月から始めた30回の連続講演は、12月11日で終了した。自分の力試しで依頼された講演をすべて引き受け挑戦してみた。今日12月11日登米市米川公民館で開催された「旅人が見た東北のかたち」が今年度最後の講演となった。中世の旅人宗久、近世の松尾芭蕉、古川古松軒、菅江真澄、明治初期のイサベラ・バード、昭和初期のブルーノー・タウトらがみちのくをどのような目で見ながら旅をしたかを話した。2時間200コマの映像を駆使してパワーポイントで出席者に旅を楽しんでもらった。
 12月10日は気仙沼市立図書館唐桑分館オープン記念講演として「初めて世界一周した石巻の水主の物語ー環海異聞の世界ー」をテーマに講演した。 
 12月6日は宮城県石巻好文高等学校で、「仙台藩に彩りを添えたお姫さま」をテーマに激動の時代を生きた女性の話をした。600人の生徒、それに父兄、先生が会場を埋め尽くしていた。講演の後、ステージの上で2人の女生徒から花束と記念品を贈呈された。なにか恥ずかしい気持ちであった。 
 12月2日は図書館での恒例の「館長講座」、12月1日は全体会の講話の後、午後からは多賀城市文化会館で「武将歌人・伊達政宗」をテーマに、日頃語られない文人としての政宗を紹介した。
 11月25日は塩竈市で今度市民に開放されることになった亀井邸で市長や議長、教育長など出席の中で「みちのく風流の原点塩竈の浦」をテーマに話をした。その1週間前には塩竃市の野々島で講演した。11月18日は国土交通省「みちのく歴史街道研究会」で講演した。
 10月15日は早朝新幹線で秋田市に向かった。秋田市立明徳館館長との約束を果たすための秋田入りである。午前、午後の連続講演には160人ぐらいの参加者がいた。伊達家を話題の話は秋田の人たちにも興味があることを知り嬉しく感じた。明徳館の北条常久館長は文学博士で「種撒く人」の研究でも著名な学者である。話しぶりや挙措動作は若々しく情熱的で、私の尊敬する人でもある。そんなこともあってのボランティア講演である。秋田に楽しい想い出をとどめ深夜帰宅、翌6日の登米市米川公民館で行われる講座の準備をした。 
 こんな3ヶ月を過ごしたので、部屋の中は書籍や資料が散乱している。講演会はこれからも毎月4〜5回はあるが気持ちはズーと楽になった。これからは執筆に力を注ごうと思う。別冊『歴史読本』新年号への原稿も送ったし、『白い国の詩』の依頼されていた部分の校正も終了した。頭の痛いのは委員を移植されている歴史街道をテーマとした地域活性化への提言、勉強をせねばと焦る昨今である。まずさしあたりは気分転換に家の周りの樹木の枝打ち、伐採をやろう。樹木の手入れは眠りについた今が最適なのだ。