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みちのくの和歌、遥かなりみちのくの指導者、凛たり武将歌人、伊達政宗
 
私の養蜂日記ーパート6
2013年2月4日


 

一足先に多忙な春の訪れ
 一昨年、昨年と猛暑が続き、私が40年間大事に育ててきた桂の大木50本が、大打撃を受けてしまった。屋敷内にある文化財に指定されている廟を見に来る人たちが、私の家の庭よりも桂の林と、シャクナゲの方に気を取られるように見事な美林であった。かなりの力を注いで育ててきただけに大きな衝撃を受けている。さいわい下部の方から新芽が出てきたが、上部の上の部分は枯れており、何年かあとには風で折れたり倒れたりしないかいまから心配だ。道路に面した部分もあるので、歩いている人のことを考えると今年の様子を見ながら、取扱を考えなければならない。
 さて父の植えたアカシアは、日本では最高級の蜜源だ。おかげで昨年は良いハチミツが採れた。外来種であるが花は綺麗で匂いは甘酸っぱい。幼い幹にトゲがあるので嫌われるが、大木になるとトゲは枝の部分だけになる。固く腐れにくい木だ。40年以上前大木を土留めに使用しているが、全く腐れていない。それほど強い木である。根は10数メートルに達するので、水不足になっても耐えられる木だ。桂の木で枯れているものがあれば、アカシアに植え替えようと思う。実生で育った苗が到る処に生えている。いままでは草刈りの対象にしていたが、これからは大切に扱おうと思う。人間とはかってなものだ。家の周辺には父の植えたアカシアの子ども、孫の木が育っている。いい遺産を残してくれたものだ。
 1月12日は今年初めての本格的な行事をこなした。「知の地域づくり」のパネラーとして出席した。場所は三越の隣141ビルのエル・パーク宮城。300名弱の人たちが出席した。元総務大臣片山善博氏の講演のあとディスカッションに入った。時間は瞬く間に過ぎた。内容は、わが国が「知的立国を目指す」には、学校図書館や公共図書館、そして地域の書店の果たして行く役割がいかに大切であるか、子どもの成長にとっていかに読書が大切であるか、そのための読書環境の整備の重要性等々である。いろいろ勉強させられた。一応準備のシナリオや仮想問答は考えていたが、時間を見ながら加除訂正、追加をしながら整理して話した。みな一流の文化人だなーと感じた。
 大学の講義は毎週3コマ、それにNHK文化センターでの月1回の講座、それ以外にいろな講座が組まれている。
 2月13日は仙台市中央市民センターで「歌まくらの散歩道〜宮城野」、3月2日は「宮城野かいわい伊達日和」、4月27日は戦災復興記念館で「鎮守の杜と日本人の心の原風景」、5月、6月、7月、8月、9月と続き10月24日には日本赤十字病院長連盟総会で、「武将歌人・伊達政宗」(仮称)をテーマに講演、さらに11月、12月と続いていく。4月からは25年度NHK講座。4月20日「鎮守の杜と日本人の心の原風景」、5月18日は「東北を旅する」、6月15日は「奥の高野・霊場松島と名取老女物語」、7月20日は「宮城野を訪ねて」、8月31日は「仙台藩の生んだ3人の先覚者」、9月は「秋田佐竹家の36歌仙絵巻切断事件」、いま10月以降の講座の企画を取りまとめている。
 併行して「朴澤800年の歴史と朴澤三代治伝」の取りまとめ、それから「朴澤学園教育歴史資料」の第2次文化財指定のための資料の整理を行っている。
 人間というのは不思議なもので、忙しくなればなるほど効率よく仕事を進められるものだとつくづく思う。養蜂事業、金繕い・蒔絵細工、そしてお得意の草刈り・樹木の剪定は私をリフレッシュさせる大事な一時だ。今朝も4時に起きて、講演の準備をし、明るい時間は一日中高木の剪定作業をやった。
 明日は朝5時30分には仙台大学に向かう。高速道で6時30分頃仙台港北を通過しないと渋滞に巻き込まれるからだ。